【活用機能】LINEミニアプリとは?機能やメリット・導入方法・活用事例など徹底解説

今やメッセージングアプリを超えて、国内8.400万人以上 が利用する巨大プラットフォームとなったLINE。

2020年7月2日、新たなサービスである「LINEミニアプリ」をスタートし、企業からのエントリー受付をスタートしました。

先行導入企業の中には、すでにEC売上の増加などの成果が出ているところもあるようです。
新たなウェブサービスとして注目されるLINEミニアプリについて、機能やメリットから開発・導入方法、効果的な活用事例まで一気にご紹介します。

目次

LINE公式アカウント ミニアプリとは

LINEミニアプリとは2019年6月27日に行われたLINE CONFERENCEにて発表された、LINE公式アカウントにアプリ機能を搭載できるサービスです。

公式アカウントとは別のサービスで、『LINE』上からスマホアプリのDL無しに、アプリの機能が利用することができます。

通常アプリケーションとミニアプリの違い

通常アプリケーションとミニアプリの一番の違いは、アプリストアからダウンロードする必要がないことです。

この便利さから利用者は老若男女問わず、上昇傾向にあります。

LINEのほかにいくつもネイティブアプリを使っているという方が多いですが、ネイティブアプリには実は以下のようなデメリットもあります。

  • 都度App StoreやGoogle Play ストアからダウンロードしなくてはいけない
  • スマートフォンのアプリアイコンが増える
  • 使いたいアプリを都度立ち上げる必要がある
  • 容量がいっぱいになると優先的に削除する傾向がある

これらデメリットがネイティブアプリにはあります。

しかし、LINEミニアプリではLINEの中で提供されている企業向けサービスなので、こういったユーザーのデメリットをカバーできる特徴があります。

日常的に利用するLINE上で完結するとだけあって、今や様々な企業でこのミニアプリを使った来店予約やテーブルオーダー、テイクアウト・デリバリーなどのサービスを展開しています。

ミニアプリでできることや導入事例

では実際にLINEミニアプリでできることや導入事例について紹介していきましょう。

ミニアプリでできる機能

予約機能

LINEミニアプリでは、LINE上で来店予約を受け付けることができます。LINE上で気軽にネット予約ができることから、既存顧客のリピート率向上に効果的です。また、予約受付業務の負担軽減や業務効率化などの効果も期待できます。

お支払い機能

ユーザーはLINE payでの決済を通して、商品やサービスをLINE上で簡単に購入できるようになります。

この支払い機能が新しいところは、「オフラインのサービスをスマホで決済できる」という点です。今までは、例えば飲食店では、レジに直接赴いてクレジットカード/現金等の手段を選び、支払っていました。この機能を使うと、そのようなオフラインのサービスであっても、LINEpayを利用したスマホでの決済が可能になります。

クーポン機能

LINEミニアプリ上で使用できるクーポン・抽選が作成できます。

作成したクーポンや抽選はメッセージ・タイムライン等で配信・投稿が可能です。ともだち追加してくれたユーザーにクーポンを配布することで、再来店を促すことが出来ます。

ポイントカード機能(会員証)

LINE上でデジタル会員証を発行・管理できる機能です。店頭でのオペレーションを効率化し、自社アプリをダウンロードする必要がないのでライトユーザーの獲得が見込めます。

美容業界ではPOSシステムとセット販売されているパッケージが多く、QRコードを読み込んで会員証を表示するだけでポイントを貯められ、リピーター育成に役立ちます。

また、LINEミニアプリを使えば店舗で運用している紙のカード(会員証)の代替手段になるので、ユーザーがカードを忘れたり、紛失したりするといったことも防げます。

店内注文

主に飲食店でユーザーがテーブルに着いたのち、QRを読み込むだけでLINE上に注文ページが立ち上がってオーダーできる機能です。
直感的に操作できるパッケージが多いため、さまざまな年代のユーザーに手軽に利用してもらえます。

また、スタッフが注文を取りに行く必要がないため人手不足に対応できるほか、スタッフとユーザーの不要な接触を減らせるので、衛生面でも安心です。

LINEミニアプリ先行導入事例

■ルイヴィトン

ルイヴィトンさんではLINEミニアプリ上でECショッピング機能搭載しています。

ウィッシュリスト(欲しいものリスト)やギフトアイディア(贈り物リスト)を作成し、LINEの友達とシェアすることができます。

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■パルクローゼット

全国のパルグループ店舗とLINE上の両方で活用ができるLINEミニアプリです。

例えば、リアル店舗でLINEミニアプリ上の会員証を提示して買い物をした際は、LINEのトーク画面上で電子レシートを受け取ることができます。

LINEでは、店舗や商品情報に加え、スタッフによるコーディネートを確認することができ、その商品もLINEミニアプリ上で購入可能です。

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■リザービア

美容業界で早々にLINEミニアプリを展開したリザービア。

Ash・TAYAで美容サロンのオンライン予約が可能になりました。
店舗検索から、スタッフ→施術メニュー→日時選択とユーザー側にとって簡単な操作で予約することができます。
美容ポータルサイトに頼らない独自の集客法で、予約・顧客管理・囲い込みまでLINE上で展開しています。

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Developers.IO CAFE

実店舗自体がレジレス、キャッシュレスカフェとなっており、LINEミニアプリ内でドリンクや軽食などのモバイルオーダーが可能。

また、店舗ではウォークスルー購入ができるようになっており、それもLINEですべて完結しています。

ウォークスルーを利用の際は、店頭でQRコードを読み取ってから、自分で商品を選んで手にするだけで自動で支払いが完了し商品を購入することもできます。

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 このように、企業がユーザーに対して自社サービスの提供や情報発信をダイレクトに行え、新規ユーザーの獲得はもちろん、既存ユーザーのリテンションやロイヤルティの向上も見込めるのです。

ミニアプリを使うメリット

では次にLINEミニアプリを導入するメリットを紹介します。

アプリ開発費用を抑えられる

LINEミニアプリを導入するメリットの一つは、アプリ開発費用を大幅に抑えられることです。

自社で来店予約やデジタル会員証などの機能を伴ったネイティブアプリを開発する場合、最低でも数百万円といった、まとまった費用がかかります。

しかし、LINEミニアプリはLINE独自のフレームワークを活用したアプリ開発となるため、費用を大幅に抑えることが可能です。

圧倒的な開封率・既読率でユーザーの反応が分かりやすい

通常のネイティブアプリの場合、ダウンロード後に削除される可能性があるためプッシュ配信が届きにくい問題がありました。

LINEミニアプリとLINE公式アカウントを連動させれば、開封率が100%近く既読率がメルマガと比べ遥かに高く圧倒的に読まれやすいLINEのメッセージ配信を行うことが可能になります。

これまで、DMやメルマガでユーザーにしっかりと届いたか、どのような反応があったかイマイチ分かりづらかったというケースが多くありましたが、LINEミニアプリの活用により相互コミュニケーションの活性化が期待できます。

独自のアプリで顧客とデジタル接点を築ける

LINEミニアプリの導入のメリットには、顧客とデジタル接点を築けることがあります。

LINEミニアプリでは、アプリ利用の同意画面に「公式LINEアカウントの友だち追加する」というオプションを表示することが可能です。LINEミニアプリを利用してもらうと同時に、公式LINEアカウントを友だち追加してもらえば、その顧客に対して継続的に最新情報やクーポン、メッセージを配信することができます。

LINEミニアプリの利用は、既存顧客とのデジタル接点を築くきっかけとなり、リピート率の向上や顧客とのつながりの強化を実現できます。

手軽に利用してもらえる

LINEミニアプリはApp storeやGoogle playでの追加ダウンロードが不要だからです。

また、ミニアプリを開くと自動でLINEユーザーIDと紐付けられるため、面倒な会員登録をわずか数タップで完了することができます。

さらに、LINEミニアプリはスマホのホーム画面を邪魔することがないため、ユーザーにアンインストールされる可能性も低いです。使いたいときだけLINE上でサクッと起動できるLINEミニアプリは、ユーザーにとっての利便性が抜群です。

データをもとにより明確なマーケティングが可能

まLINEミニアプリを導入するメリットには、ユーザー行動データを把握できることがあります。予約・購買などの行動データをLINEユーザーIDと紐付けて把握できるため、それをもとにさらなるサービス・マーケティング手法の改善に取り組めます。

紙のポイントカードや電話での来店予約、順番待ち発券機を使ったオペレーションでは手に入らなかった膨大なユーザー行動データが経営者にとって大きなメリットであることは言うまでもないでしょう。

一種のマーケティングツールとしてもLINEミニアプリは活用することができるのです。

作成までの流れ

出典:https://www.linebiz.com/jp/service/line-mini-app/

1.エントリー

LINEミニアプリを提供するにあたって、まずは基本情報の登録を行います。基本情報の登録を済ませると、LINEミニアプリの最新情報や導入事例などの資料が届きます。

2.審査に必要な書類の準備

次に、LINEミニアプリで提供予定のサービスの企画書などを提出します。エントリーを済ませると企画書の雛形を送ってもらえるので、そちらを参考に書類の準備を進めましょう。

ちなみに、企画書に関する詳細は一般公開されていませんので、気になる方はエントリーしてみることをおすすめします。

3.サービス事前審査

必要な書類がそろったら、サービス事前審査に申し込みます。事前審査ではサービス内容全般を審査されますが、LINE公式は「店舗における“非効率”を解決・改善できるサービスを提供すること」を最重視しています。

オフラインとの関わりが薄いサービスや、ユーザーにとって面倒な手続きが多いサービスなどの場合、許諾に時間を要したり却下されたりする可能性が高くなります。

通常、事前審査の期間は1週間程度です。

4.ミニアプリの開発

サービス事前審査を通ったサービスのみ、アプリの開発へと進むことができます。

5.ミニアプリのリリース審査

リリース審査では、サービス提供会社の情報とアプリ開発会社の情報を提出します。リリース審査用の企画書の雛形も、サービス事前審査と同様にエントリー後に受け取ることが可能です。

ミニアプリのリリース審査は、2〜3週間程度かかります。

6.ミニアプリの提供開始

リリース審査に通ると、LINEミニアプリが公開され、サービスの提供が開始されます。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

LINEミニアプリではさまざまなサービスが提供できますが、効果を最大化するためにはしっかり狙いを絞って、ユーザーに便利さを実感してもらえるサービスを提供することが重要です。

ユーザーの日常のニーズを満たせるサービスを企画し、是非自社サービスのLINEミニアプリ提供を検討してみてはいかがでしょうか。

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